S・K(母)。2002年生まれ、東京都日野市在住。
「本当に安心して食べられるものが、ほとんどないという現実に腹も立ちましたし、添加物等を何も使わずにお米や野菜、加工品を使ってつくるむずかしさを実感しました。」
我家は、夫と私と長男和樹の三人家族です。夫と和樹がアトピーで六月二十二 日から三週間、メダカの学校にお世話になりました。そして今回和樹はアトピーのためのヘルペスと診断され(病院にて)再びこちらに舞い戻ることになりまし た。メダカの学校を卒業して約二ケ月、家族三人でほぼ同じ食生活(無農薬、無化学肥料)と、メダカの自然療法の実践をしていました。しかし夫は順調に良く なっていき、和樹は入院する程悪化してしまったのです。
この二人の違いは何だろうと考えました。一つは大人と子供の免疫力の違いです。二つめはメダカの自然療法の実践度合いの違いです。和樹は現在一歳で、まだ母 乳を飲んでいます。ですから私の食べたものが、全て和樹の体に入るのです。私はアトピーではありませんし、毒を入れると思っていなかったので、メダカの学 校を卒業してからは、メダカの自然療法をやめていました。現実はどんなに気をつけていても、日常生活をしていると、毒は体の中に入ってくるのです。例えば お米です。八月頃、メダカの学校で食べていた完全無農薬玄米(卒業後も入手できます)を食べ尽くしてしまいました。我家はごはんが食べたくて食べたくて、 近所の自然食品(二軒ある)に相談しました。「アトピーの治療で無農薬・無化学肥料のもので、玄米菜食をしている」と伝えました。どちらのお店も、除草剤 さえ使っていないということでしたので、期待して食べました。食べると、夫は体からお汁が吹きだし、痒くて寝られなくなりました。和樹は直接口にはしませ んでしたが、(恐くて食べさせなかった)母乳は飲んでいたので、カサカサして痒がりました。その事をお店の人に言うと「うちはアレルギー対応米ではないか らね」とか「隣の田んぼで使った農薬が流れて来ることもあるから」などと言われるのでした。このことに懲りて、メダカの学校で食べていた無農薬玄米がゆと 無農薬野菜(いずれも卒業後も入手できます)でやっていけば良かったのですが、食いしん坊の私と夫は我慢できずに、国産無農薬大豆使用と表示してある豆腐 などに引っかかってしまうのでした。本当に安心して食べられるものが、ほとんどないという現実に腹も立ちましたし、何も使わずにお米や野菜、加工品を使っ てつくるむずかしさを実感しました。
私の実家はお米を作っています。除草剤も農薬も化学肥料も使っています。父に農薬の恐ろしさを説明しましたが、父は「除草剤だけは、人件費や高齢を考え るとやめられない」と言いました。農家の方々の大変さを垣間見る言葉でした。そういう大変な中で、本当に安心して食べられるメダカの学校の完全無農薬米・ 野菜に感謝しています。宝物のように思っています。
和樹は明日朝メダカの学校を卒業することになりました。もう二度とメダカの学校にアトピーが理由で訪れることのないように、気持を引き締めて生活していきたいです。未来は明るいのです。一緒に頑張っていきましょう。