I・Tさん。1983年生まれ、愛知県岡崎市在住。
「来た時と比べて赤みがかなりひいた。かゆみはまだ多少あるが、肌がきれいになった気がします。」
入校時の記述
二〇〇三年より上京し一人暮らしを始めました。自炊はほとんどせず、コンビ二やスーパーで買ってきたり、定食屋で済ませるなどしていました。徐々に赤み、 かゆみなどが出てくるようになりました。その為、皮膚科に通うなどして、保湿剤(ヒルドイドソフトケラチナミン)、弱いステロイドを処方してもらい、赤 み、かゆみのひどいところに塗るなどしてきました。生活は不規則になりがちで、夜更かしをし昼夜逆転の生活になりがちでした。もともと体質的にもっていた ものが、段々悪化してきていました。
卒業時の記述
来た時と比べて赤みがかなりひいた。かゆみはまだ多少あるが、肌が段々きれいになった気がします。来て変わったことは、まず生活が規則正しくなりました。 そして、皆で食事の準備をすることを通じて、自分で料理をすることの大切さを学べたと思います。何よりも、本物の「食」というものを味わい、感じることが できてとても良かったです。(おいしかった!)自分の祖父の家が農家を営んでいますが、正直農業というものに対して興味がなかったです。しかし、自分の手 で作物を育てることの大切さや、それを使って身体にもおいしい料理をつくるということの本当の価値が、ここに来て少し理解できた様な気がします。今後生きていくうえでも、「食」というのは、一生自分に関わってくるわけで、決しておろそかにすることができないということに気付けた点では、アトピーになって良 かったのかと思います。まず、一番目に大切にすべき事は何かということが、はっきりと自覚できるようになれたことが大きいです。堂場の環境が素晴しく、とても癒されました。ここは空気や水が柔らかいように感じます。二週間ほどの滞在だったのですが、学んだことを実践していきたいと思う。お世話になった遠藤 先生をはじめ、堂場の皆さん、それからこのような機会を与えてくれた親に感謝しています。ありがとうございました。